メディアとしてのマンガを考える

マンガを題材にメディアのモードが変わった時の異同や,小学校におけるICT活用やプログラミング教育の実践について研究しています。

2024年1月2日火曜日

2023年のふりかえり【研究編】

新年を迎えてしまいましたが,まずは2023年をふりかえり,まとめておきます。

4月,島根を離れ京都教育大学に赴任しました。住む環境も働く環境も大きく変わりましたが,周囲の人に支えられ京都での生活を順調にスタートすることができました。ありがとうございました。

【研究編】

今年は前半は論文,後半は学会発表という年になった。1年を通して論文化できなかったことは反省だが,次の論文の種を蒔き続けることはできた。

論文は査読論文2本と雑誌論文1本を掲載いただいた。いずれも共著者の先生方や調査にご協力いただいた方々,査読をしてくださった先生方など,関係くださった方々のおかげで形にすることができた。改めてありがとうございました。

学会発表には連名のものも含めて12件発表した。年間を通してアウトプットし続けることができたのは収穫であった。2024年には2023年に発表した研究を,論文としてまとめていきたい。

小学校教諭から大学教員へ立場が変わり,これから研究へのアプローチも変えていかねばならないことも出てくると考えている。そういった変化に対応できるよう,アウトプットばかりではなく,日々のインプットも増やしていきたい。


・論文(3本)

稲木健太郎,泰山裕,大久保紀一朗,三井一希,佐藤和紀,堀田龍也
小学校第4学年児童による思考ツールの選択に関するメタ認知にクラウドで共有した他者の振り返りの参照が与える影響
日本教育工学会論文誌,Vol.47,Suppl.,採録決定

大久保紀一朗,板垣翔大,佐藤和紀,中川哲,山本朋弘,堀田龍也
画像認識についての学習による小学生のAIに対するイメージの変容についての検討
画像ラボVol.34(2):pp.34-40

大久保紀一朗,佐藤和紀,板垣翔大,三井一希,泰山裕,堀田龍也
クラウドに関する理解と体験の学習順序が小学校第3学年児童のクラウドを主体的に活用しようとする意識に及ぼす影響
教育メディア研究Vol.29(2):pp.57-69

・学会発表等(12件)

吉田康祐,後藤弘樹,大久保紀一朗,佐藤和紀
教師からの評価をクラウド上で共有することによる児童の振り返りに与える影響の検討
日本教育メディア学会 第30回年次大会 G-2-2

大久保紀一朗,佐藤和紀,久川慶貴,堀田龍也
メディア特性の理解と情報の信憑性を検討する学習が探究的な学習に与える影響の検討
日本教育メディア学会 第30回年次大会 E-K-1

三井一希,板垣翔大,泰山裕,大久保紀一朗,佐藤和紀,堀田龍也 
教師と児童が学習の見通しを共有するための「学びのデザインシート」の設計
日本教育工学会 2023年秋季全国大会講演論文集:389-390

大久保紀一朗,泰山裕,佐藤和紀,三井一希,板垣翔大,堀田龍也 
動機づけの自律性およびメタ認知的方略とAI型教材に対する有用感に関する調査
日本教育工学会 2023年秋季全国大会講演論文集:545-546

泰山裕, 佐藤和紀, 大久保紀一朗, 三井一希, 板垣翔大, 堀田龍也 
学習の個性化を目指した授業に対する認識に影響する学習および指導についての価値観の検討
日本教育工学会 2023年秋季全国大会講演論文集 :529-530

大久保紀一朗,佐藤和紀,三井一希,中川哲,高橋純
1人1台端末環境下での学習者用デジタル教科書の活用に対する教師の意識に関する調査
日本デジタル教科書学会第12回年次大会発表予稿集:11B4,信州大学

佐藤和紀,大久保紀一朗,三井一希,中川哲,高橋純
複線型の授業展開における児童のデジタル教科書の活用に関する実態調査
日本デジタル教科書学会第12回年次大会発表予稿集:22B4,信州大学

三井一希,佐藤和紀,大久保紀一朗,中川哲,高橋純
1人1台端末環境下での学習者用デジタル教科書の活用場面分類の試み
日本デジタル教科書学会第12回年次大会発表予稿集:22C4,信州大学

片山賢,堀田雄大,稲木健太郎,大久保紀一朗
教育委員会で ICT 教育を推進する課におけるグループチャットへの書き込みの特徴
日本デジタル教科書学会第12回年次大会発表予稿集:11B3,信州大学

泰山裕, 板垣翔大, 大久保紀一朗, 佐藤和紀, 三井一希, 堀田龍也
思考スキルの転移に繋がる認識と思考ツールポートフォリオの振り返り内容の関係
日本教育工学会 2023年春季全国大会講演論文集:431-432

三井一希, 板垣翔大, 泰山裕, 大久保紀一朗, 佐藤和紀, 堀田龍也
1人1台端末を活用した授業に対して教員養成課程の学生が感じるデメリットの類型化の試み
日本教育工学会 2023年春季全国大会講演論文集:321-322

稲木健太郎, 泰山裕, 大久保紀一朗, 三井一希, 佐藤和紀, 堀田龍也
他者の振り返りの参照が自己の学習方法の選択に関するメタ認知に与える影響の検討
日本教育工学会 2023年春季全国大会講演論文集 pp.313-314

2023年12月8日金曜日

京都府綾部市情報教育担当者研修

午前中は大学で諸々の業務を片付け,昼食を食べながらPISA2022についてのスライドを数枚作成し,大学を出る。

綾部市の情報教育担当の先生方向けに研修。学期末の忙しい時期にも関わらず,ご参加いただいた先生方は大変熱心に取り組んでいただいた。講演中のメモの枚数やディスカッションの様子,終了後も残って感想を入力するなど,とてもありがたかった。

実際に授業が変わるのはかなり大変だけど,こうして少しずつでも伝えていって,できることを積み重ねていきたい。

帰りは味夢の里に寄って,丹波栗,丹波黒豆,黒豆きなこ,野菜等を仕入れて帰宅。

2023年12月1日金曜日

京都市立桃山東小学校

午後から大学の近くの京都市立桃山東小学校の授業と指導助言へ。先日の放送教育の際にお声かけいただき,情報教育部会の研究授業へ参加させていただいた。

授業者は同じ苗字の大久保先生。2年目とのことだけど,とても落ち着いていて,子どもたちの学びに向かう姿勢も素晴らしいものだった。自分の2年目と比べると雲泥の差で,本当にきちんとしていて,学級経営の良さが伝わってきた。

授業は一斉指導で資料配付に端末を使っている授業だったので,これだけ基盤がしっかりしていればもっと子どもたちに任せられること,全体で共有している場面では誰の頭が回転していたか,子どもはもっと先が見えていなのではないか,ということについてお伝えした。


その後,大学でICT活用講座があるため中座して大学へ戻る。
授業ではなく,学びたい学生が集まってICT活用について学ぶ会で,GoogleWorkspaceの活用について,GIGAスクール構想について学ぶことを通して体験的に伝えた。有志で集まっているだけあって,前のめりに参加してくれてとても楽しかった。
端末活用が特別な活用方法ではなく,普段使いの活用であることへの気づきが聞かれ,とても嬉しかった。

その後,清水五条の元お茶屋さんのお店で一献。充実した1日だった。

2023年11月17日金曜日

放送教育・視聴覚教育研究大会(京都大会)講演

今日は午後から京都アスニーで講演。午前中,スライドを仕上げる。

学習者主体の授業が求められる背景から,実際の端末活用まで,2時間の講演。聞いている方も大変だと思うけど,熱心に聞いてくださった方がたくさんいて,ありがたかった。Webを介してたくさん質問も寄せていただき,先生方の課題意識の高さを感じたし,直接ではないにしろ議論が少しでもできて楽しかった。

学習者主体みたいな話自体は伝わるようになってきたと感じる一方で,どうすればいいのかHow toを求める声も聞こえてくる。もちろん事例を示すことはできるけど,こればかりは他のことと同じく,目の前の子どもの実態によって指導することは違うし,それを見とって指導できるのは子どもに接している先生しかいないと思う。それが教師としての力量でもあるし,やりがいなのではないかと思う。

終了後も,京都市の先生方と軽くディスカッション。こういう機会をいただけることがとてもありがたい。

帰りはこの前見つけたカフェで一息ついて大学へ戻る。

大会の企画,運営等で大変な中,事前に大学までご足労いただき打ち合わせの時間をいただいたり,今日も丁寧にご案内いただきました。大変お世話になりました。また,貴重な機会をいただき,誠にありがとうございました。

2023年11月16日木曜日

安来市立十神小学校校内研修

島根県で頑張っている先生の学校の校内研に呼んでいただき,島根県安来市立十神小学校の校内研修へ。
午前中からお邪魔して3校時は全校の授業を見てまわり,4校時は3年生国語の授業,5校時は中学校区での公開授業でこちらも3年生国語。3年生の学年主任の先生が中心となってGIGA端末活用,学習者主体の授業づくりに今年から取り組み,公開授業をする先生は2年目の先生。忙しい中でもチャレンジしようという姿勢が素敵だと思う。

学校全体としては,子どもたちは元気がありながらも落ち着いている雰囲気で,先生方が子どもを大切にしてこれまで育ててこられたことがうかがえた。安心して学校,教室で過ごしている子が多い印象を受けた。こういった学級経営的なことが重要なのは,これまでもこれからも変わらないと思う。

国語の授業は,どちらも学習者主体の授業で教材研究も丁寧にされた授業で,大変勉強になった。3年生であっても,指導を積み重ねていけば自分たちで学びを進められるし,教科の学習を深めることを,授業を見にきた先生方に実際の授業で示していただいたと思う。

子どもたちは自分が読み深めたい作品を選び,様々な学習リソースを自分で活用して学習を進めていた。こういったWeb上の学習リソースを子どもと共有しやすくなったのも,GIGA端末とネットワークの整備があってこそだと再確認。

子どもたちが協働する相手を探すときには,クラウドで共有された情報をもとに,自分と同じ考えの友達や違う考えの友達など,目的意識をもって自分で考え,相手を決めてディスカッションしていた。こういったことも,クラウドで情報を共有しているからこそ可能になる。また,協働相手を決めるのに戸惑っている友達がいると,「〇〇さん,似た意見だったよ!」と助けてくれる子がいて,こういった学習の価値を理解し,積み重ねてきたことが見てとれた。

もちろんこういった学習を支える基本的な操作スキルなどについても,丁寧に指導し,子どもたちが身に付けてきているからこそ。

実際にChromebookとクラウドを活用して,子どもたち自身が学ぶ姿を参観に来た先生方にご覧いただけたことで,情報活用能力が基盤となる資質・能力の1つであること,情報端末とクラウドの活用が欠かせないことが伝わったと感じた。

十神小学校がICT活用に力を入れ始めたのは今年度からとのことだけど,中心となって進めている先生は会うたびに色々なことを質問してきて,吸収しようとしてくる。そしてすぐ実践したり,周囲に広げたりしている。うまくできるかどうかではなく,やろうとするか,実際にまずやってみることができるか,ということが重要だと今回の授業を見て改めて考えた。

指導助言では,授業の価値づけをして,まずは学習者主体の授業を目指すこと,その上で子どもたち自身が教科の学びを深めるためには何を指導するか,どんな学習環境を整えるか,ということをメインにお話した。ご提案いただいた授業が良かったので,授業をもとにお伝えすることができ,先生方もイメージしやすかったのではないかと思う。

自分自身,3年生でここまでできる,ということが大変勉強になった。久しぶりの給食も大変美味しくいただいた。
お忙しい中,大変お世話になりました。ありがとうございました。

学校を出て,そのまま京都へ帰る。夜はオンラインで研究について議論。

2023年11月6日月曜日

京都教育大学な1日

午前中はスライド資料の仕上げ。

午後は熊本県山鹿市のプログラミング教育に関するEBPMの中間発表会。教育実践を評価することについてコメント。

その後,授業準備。久しぶりにプリントを輪転機で印刷。機種が同じだったというのもあるけど,使い方は覚えているものだなと感じた。
書籍発注等して帰宅。

夜中に雷。

2023年11月5日日曜日

日本教育メディア学会全国大会@関西大学初等部

週末は日本教育メディア学会の全国大会に参加。


2日目の課題研究でメディア・リテラシー育成の教育実践について発表。クラウドと対面のハイブリッドでの議論から,学校に限らない多様な場におけるメディア・リテラシー教育について議論,大変勉強になった。

お昼は研究会委員の打ち合わせ。

午後は連名研究の発表やシンポジウムに参加。学会の歴史と歴史を築いてきた先人の思いや願いも含めて学んだ貴重な機会だった。

運営いただいた先生方,議論いただいた先生方,一緒に学会に参加した先生方,誠にありがとうございました。対面での学会が以前のように開催されるようになり,やはり対面でしか得られないことも多いと再確認する機会となりました。

今回の関連研究は以下のとおり。

大久保紀一朗,佐藤和紀,久川慶貴,堀田龍也(2023)メディア特性の理解と情報の氏の要請を検討する学習が探究的な学習に与える影響の検討

吉田康祐,後藤弘樹,大久保紀一朗,佐藤和紀(2023)教師からの評価をクラウド上で共有することによる児童の振り返りに与える影響の検討

20250826 京都市立正親小学校

午前中は大学で諸々の仕事を片付ける。 午後は京都市立正親小学校へ。バイクで走り出した瞬間に熱風が腕に。 今回は生成AIの利活用について,その方向性やポイントについて。基本的なことをお伝えして,少し体験してもらった。 生成AIはある意味,人間と対話するように使うことが一つのポイント...