メディアとしてのマンガを考える

マンガを題材にメディアのモードが変わった時の異同や,小学校におけるICT活用やプログラミング教育の実践について研究しています。

2023年10月31日火曜日

授業

午前中はスライド作成。

3限,4限と総合的な学習の時間の指導法の授業。

今週は附属京都小中学校の保科先生に小学校の総合的な学習の時間について,実践をもとにご講義いただいた。

京都ならではの,地域教材を活用した実践や,体験させるだけではなくそこから学び取れるように学びを積み重ねていくことなど,大変勉強になった。受講している学生も具体的な実践例から,それぞれ多くのことを学び取っていた。大変ご多用の中,ご協力いただき誠にありがとうございました。

授業後,来年度の授業の調整等をし,スライドを完成させて帰宅。もう少しペースを上げていきたい。

2023年10月29日日曜日

豊中市立第十二中学校 校内研修

大学を出て,お昼から豊中市立第十二中学校へ。昨年度2回お邪魔し,今回で3回目。

最初は生徒が全く活用していない状態から基本的な考え方についてお伝えさせていただき,2回目は基本的な生徒の活用についてお伝えさせていただいた。

今回,参観させていただき,先生方がそれぞれに工夫して生徒が活用する場面が見られたことが何より嬉しかった。また,持ち帰りも始まり連絡をクラウドツールを使ってしているとのことで,前向きに取り組んでいただいていることがありがたかった。

研修では動画を視聴してもらい,学習者主体の授業に転換していくために指導が必要なこと,そこでの情報端末やクラウドについて考えていただいた。なんでも一斉一律ではなく,生徒が自己調整的に自分で選択したり,決めたりしていくことの重要性について話し合った。

研修後も校長室で先生方とディスカッション。こうして議論していただけることもありがたく,全体では伝えきれないことについてもお伝えすることができた。

3学期にもう一度おうかがいする予定。授業がどう変わっていくか楽しみ。

大変お世話になりました。ありがとうございました。

2023年10月28日土曜日

学び続ける教師へのメッセージ(シンポジウム)

お昼過ぎから大学へ,所属するセンター主催のシンポジウムの準備と登壇。
https://www.kyokyo-u.ac.jp/Cece/R5symposium.pdf

これからの教育(令和の日本型学校教育)と教師に求められる資質・能力GIGAスクール構想で授業はどう変わるか 
~「個別最適な学び」と「協働的な学び」の基盤~

と題したシンポジウムで,話題提供とコーディネータを担当。京都府,京都市の先生方と一緒に,GIGAスクール構想下での授業について議論した。


フロアからもフォームを通じてたくさんの方から質疑をいただき,先生方の関心の高さを感じた。コーディネータの役割を十分に果たせたかどうか自信はないが,京都府,京都市の先生方にもご協力いただき,みのりある議論ができたと思う。ありがとうございました。


3月には学び続ける教師へのメッセージ(講演会)で,東北大学大学院/東京学芸大学大学院の堀田龍也先生にご登壇いただく予定です。これからのICT活用の考え方について,最先端のお話を聞ける機会になります。詳細については,今後,以下のWebサイトでお知らせいたします。たくさんのご参加をお待ちしております。
https://www.kyokyo-u.ac.jp/Cece/2023/09/keep-learning-1.html

2023年10月26日木曜日

根本正義先生

午前中は熊本県山鹿市のプログラミング教育に関するEBPMのオンラインミーティング。終了後,東京へ。

昨日の夕方,東京学芸大学で学部,修士とご指導いただいた根本正義先生が亡くなったと,ゼミの先輩で絵本作家の本間千裕さんと,ゼミの同級生で小学校教員の木村太郎くんから連絡をもらった。夏に木村くんが研究室を訪ねてくれて京都で呑んで,久しぶりに根本先生に連絡とって会いにいかないとね,なんて話していたばかりだった。大学でポストを得られたことなど,直接ご報告できないままとなってしまった。

学部生時代,硬式テニス部の活動に打ち込んでいたため,他の同級生が自主ゼミでほとんど研究室が決まっているので,自分だけ全く決まっていなかった。近代文学は好きだったけど,文学で卒論を書くことが想像できず,木村くんにマンガで研究できないかと相談すると,根本先生はマンガについても書いていると紹介してもらって,根本研究室に所属することとなった。そんなわけで,根本先生との出会いがなければ,マンガの研究もしていなかっただろうし,もしかしたら教員にもなっていなかったかもしれないし,とにかく今日の自分はいない。

卒論はブラック・ジャックを題材とし,修論は作品を広げ四作品について論じた。ちょうど僕らが修士課程を修了するタイミングで根本先生が退官を迎えることもあり,とてもよくしていただいた。

当時はまだ研究室で飲酒喫煙が自由な時代だった。タバコを吸わない木村くんのことを気遣って,僕が研究室に行ってタバコを吸い出すまではタバコを吸わない根本先生。17時が近づくと,「5時前だけどもういいかな。」と言って,一番したの引き出しからいいちこの紙パックを取り出す根本先生。修士課程修了式の日には研究室にあった戦艦三笠の紙模型を,大学構内の大通りで燃やして万歳三唱する根本先生。酔っ払っても,酔っ払ってなくても,通りすがりの知らない人にでも「よっ,元気ですか」と手を挙げて声をかける根本先生。

修論の研究で,「まだ目次(プロット)ができていなくて…」と相談したら,「目次なんてもんは最後にできるんだ。書きたいことを書いて,それを並べたら目次になるんだ。そんなものは最初にできるわけがない」とご指導をいただいたことを今でも覚えている。
その後,研究分野が少し変わり,書き方も変わったけど,根本にはこの時の「書きたいことを書く」ということは,自分の主義主張を論文にする,ということで生き続けていると,根本先生のことを思い出しながら考えていた。

僕の結婚式にも島根まで来てくださって,「青い山脈」を歌ってくださり,僕の祖母が「えっと聞いた歌だわ」と喜んでいた。全く聞いたことがないのに,急に歌えと言われて適当なメロディーで変な汗を大量に書きながら歌ったこともよく覚えている。

そんなことを考えながら,同級生の石故くんも駆けつけて,四人で根本先生のご自宅へおうかがいした。とても久しぶりだったので,近くまでは行けたものの,お家が分からずウロウロしてしまった。その辺から根本先生が「よっ,ここだよ」と出てきてくれそうな気がしていた。

ご自宅で線香をあげさせていただき,娘さん夫婦にお話をうかがうことができた。体調を崩されてから,いつの間にかご自宅の電話の横には,他の方も含めて石故くんと木村くんと僕の名前と電話番号がメモされていたこと,病院に持って行っていた手帳の本間さんの連絡先に付箋が貼ってあったこと,それで今回連絡するできたことを教えていただいた。
夏に本間さんが電話した時にはいつもの調子で,「大丈夫,大丈夫。俺は大丈夫だ」と言っていたそうだが,何か感じておられたのかもしれない。そう思うと,木村くんが京都に来てくれたタイミングで連絡すればよかったと,後悔してもしょうがないが,思わざるを得ない。

先生は退官後,水墨画を習い始めていた。先生が初めて出品した時には根本先生と木村くんと見に行った。「まだ全然なんだよ」と恥ずかしそうに,でも嬉しそうに作品を紹介してくれたことを覚えている。もう10年以上前のことになる。ご自宅にはその後描き溜めた作品がたくさん残されていた。児童文学や童謡をテーマに作品を描かれ,展覧会をしたいとおっしゃられていたそうだ。しかし,コロナ禍がありコロナが落ち着いても気持ちが上がってこない様子だったと教えていただいた。それでも,階段の上り下りが辛くなっても,ご自宅の中二階にある書庫から書籍を取り出して読み,絵を描くということを続けられていたそうである。

飲み会で解散する際には,街中で万歳三唱をするのが根本スタイルだった。「見送る時は万歳三唱してくれ」などと,冗談半分で言っていた根本先生の言葉通り,本間さんの音頭で根本先生を万歳三唱でお見送りして,ご自宅を失礼した。

帰りの電車の中で,本間さんと木村くんと,残された作品を何らかの形で世に出したいねという話になった。活字にすること,世に出すことを何よりも大切にしていた根本先生の作品を,何らかの形にしていきたい。


何回も連絡するタイミングはあったが,コロナだしなということで連絡をしなかった。今,思えばコロナだからこそ連絡すべきだったのだ。年賀状や論文を送れば,一目見たら根本先生の字だと分かる味のある字で必ず返事をくださった。
「俺はパソコンを使えないんじゃない,使わないんだ」とおっしゃられ,最後まで原稿用紙に手書きされた原稿で出版社に入稿されていた。キャッシュカードも作られなかったとお話をおうかがいした。最後まで根本先生らしさを感じた一日だった。

改めて,今日の自分はこれまで出会って,関わってくださった全ての方々のおかげで成り立っていると感じた。根本先生から学んだこと礎に,これからもマンガを読むことについての研究を継続していく。それが僕にできる唯一の恩返しだと考えている。

根本先生,本当にありがとうございました。自分の主義主張をもつこと,活字にすること,世に出すして問うてもらうこと,明るくいること,楽しくいること,人を思いやること,先生から学んだことを忘れずに,精進してまいります。

2023年10月24日火曜日

授業の日

午前中は原稿執筆,授業準備。

午後は総合的な学習の時間の指導法2コマ連続。今日までのところで総合的な学習の時間の理念的な部分を,ワークも交えて体験的に学習した。ミニッツペーパーの記述を読むと,少しずつ総合的な学習の時間についての理解が深まっているようで少し安心。次週からは,附属から先生にお越しいただき,実践についてお話いただく。実践から多くのことを学んでほしい。

その後,授業関係の調整,原稿執筆。

2023年10月23日月曜日

京都教育大学な1日

週末のシンポジウムに向けて,スライド作成等の準備。微調整をして提出。

授業準備,原稿執筆ののち,少し早めに大学を出る。

イベントに参加して気分転換。現地で参加する,その場の空気を感じることの大切さを再確認。

すっかり秋の空気で夜はひんやり。

京都教育大学な1日

1限は小学校教科内容論生活の授業。自然遊びの概要を伝えたあとは,学内をそれぞれが散策して春探し。見つけたものを写真に撮ってGoogleチャットのスペースで共有。撮り方や撮る対象にも違いがあって面白い。情報を常に共有しながら学ぶことの良さも,体験的に理解してくれている様子。 午後は...