メディアとしてのマンガを考える

マンガを題材にメディアのモードが変わった時の異同や,小学校におけるICT活用やプログラミング教育の実践について研究しています。

2024年9月1日日曜日

島根県へ帰省した週末

校内研究への支援で島根県へ向かうも,台風で休校,研修中止。幸い台風の影響はほとんどなく,穏やかな週末。実家の自室で研修動画を作成して対応。

週末は施設に入所している祖母を久しぶりに訪ねる。認知症を患っており,会うのがとても久しぶりなので,思い出してもらえないことを前提に行ったけど,とても調子が良いようで入室してすぐに認識され驚く。
その後も近況を報告しても理解してもらえ,嬉しかった。今年で99歳の白寿,とても元気でパワーをもらった。
「私にできることがあれば何でも言ってな」というのは,昔からの祖母の口癖。その人の生き方,考え方というのはいつまでもなくならないのだと実感。
京都に戻る日には白寿祝いのビデオメッセージを家族で撮影することもできた。仕事は無くなったけど,総じていい週末だった。

自分の生き方,考え方をしっかりもって何事にも取り組んでいこうと考えた,そんな週末になった。

2024年8月16日金曜日

お盆休みおわり

出雲市での研修の後,実家のある松江市へ帰省。

墓掃除,迎火を焚く,お経をあげるといったお盆を比較的しっかり過ごせた。もうちょっと家のことに貢献できればよかったが,進めておく必要がある仕事もあり,自分の部屋に篭る時間も多く反省。

京都へ戻る途中で井倉洞を見て吉備高原で一泊。帰りがけに神戸や姫路に立ち寄ることを考えたけど,あまりの暑さに断念。そのまま帰宅。

後回しにしていた書類仕事に着手,車のオイル交換。エンジンをかけて成果をあげていく。

2024年6月28日金曜日

東大阪市立布施小学校へ

朝から大雨。朝一で大学へ行き,査読対応のための資料を図書館で借りる。閉架になっている1991年の文科省の指導資料を読むと,当時から「個別化への対応」について書かれていて,理念自体はずっと言われ続けてきているのだと再確認。

その後,所用を済ませたのち,リーディングDX事業で東大阪市立布施小学校へ。到着早々,校長先生のお気遣いで最高のコンディションで授業参観へ。
今年度4回目の訪問で低学年の授業。各2クラスずつ,4クラスの授業を参観し,放課後に先生方とディスカッション。

1年生最初のクラスの学習では,クラスルームやスプレッドシート活用の初期指導。スプレッドシートが開いた瞬間に,自分の名前も書かれている一覧表を見て絶叫。1年生らしい姿がとても可愛らしかった。先生は児童用の画面を大型テレビに映しながら丁寧に操作指導。途中,聞き方についての指導を適宜入れながら,全員が操作できるように指導を進めていた。これからも聞く姿勢が基盤の1つであることは変わらないので,こういう指導はとても重要。教師の説明の技術と聞かせる指導はこれまでと同様に教師として求められる。
隣のクラスはジャムボードを活用して言葉集め。グループの友達と協力してたくさんの言葉を集めていた。子どもたちなりに付箋の色を変えたり,場所を変えたりして,情報の整理分析を感覚的に進めていた。アナログだった時には教師が様々な色の付箋を準備し,色を指定しないといけなかっただろうし,書く付箋の色を間違えたら書き直さなければならなかったが,デジタルであればすぐに付箋の色を変えられるので,子どもたちが試行錯誤しながら進めることができる。こういった学習に慣れていけば,他のグループのシートを見て学習を深めたり広げたりすることがすぐにできるようになると思う。
1年生の時点で,できることからチャレンジする先生方の姿勢を心から尊敬するし,できるバックアップをしていきたい。


2年生の1クラスは生活科の学習で,デジタル資料をクラスルームで配布し,ミニトマトの育て方を子どもたちが調べる学習。教科書が主たる教材であることは変わらないが,複数の情報源にあたり,情報を集め,批判的に情報を読み解くことは,全ての学習の基盤となる資質・能力である情報活用能力の育成の観点からも重要。そして,それはアナログもデジタルも両方読み解け,情報を確実に取り出せる必要がある。低学年のうちからこういった学習を繰り返し経験していることが,社会に出た時に大量の情報から必要な情報を取捨選択したり,批判的に捉えたりすることにつながっていくのだと思う。
隣のクラスは国語の学習。学習過程をクラスルームで共有し,スプレッドシートでそれぞれの考えが見えるようにして共有。途中,うまくアクセスできないと判断した先生が,それぞれにシートを配布しなおし,それを先生が集約する形に修正していた。他の人の意見を瞬時に見ることはできなくなってしまったが,その場の状況に応じて計画を変更し,対応できるのはアナログであれデジタルであれ,教師の授業力として重要である。GIGAスクール構想下にあっては,教師が授業で必要な知識技能を有していることが必要となることを表している場面だった。

先生方との議論では,先生方の方から「こういうことしてます!」「こんな感じです!」「ここで悩んでます!」という声が聞かれたのがとても嬉しかったし,先生方主体で進めていけそうな手応えを感じた。とてもありがたかった。

今回はフルーツタルト。大変爽やかな甘味と丁寧に作られた生地の織りなすハーモニーが,朝からの雨で湿度が高い一日を爽やかに締めくくってくれた。

と思ったけど,大学で摘み残した仕事を思い出し,大学へ戻る。急いで片付け,食糧をいつものスーパーで買って帰宅。その後,研究資料作成。気絶。

2024年6月27日木曜日

京丹波町立和知小学校

朝一で大学へ,研究室でメール対応,査読対応のための資料収集の後,学内会議とその後,教員研修Web講義に関する打ち合わせ。方向性が出揃い,進められる見通しがもてたのであとは推進力強めて進める。

会議後すぐに出発して京丹波町立和知小学校へ。リーディングDX指定校への支援事業で今年度2回目の訪問。高学年の授業で国語と外国語の授業を参観し,助言した。

国語の学習では,あるグループの子がクラスの友達にアンケートをとって情報収集したいとなり,その場でアンケートフォームを作成しクラウドで共有,瞬時に回答が集まり,その結果を執筆する提案文に盛り込んでいた。アナログを前提とした授業ではできない学習方法だが,デジタルが前提で学習者主体であればこういった学習方法も可能になる。それを教師が認められるかだ。
授業者の先生は,「子どもに任せることに抵抗がないわけではないが,子どもたちがどんどん進めるのでその後ろからついていくイメージで取り組んでいる。」とお話しくださったが,子どもたちの学びを認め,サポートする姿勢がとても素敵だと思った。教科の学習に関して指導が必要なことは指導しつつ,学び方を子どもたち自身に考えさせ,任せられるかはこれからの授業観で重要なことだと再確認。

外国語の学習では子どもたち1人1人が自分のペースで単語練習をする時間が設けられていた。どの単語を練習したいかは子どもによって違うはずだし,何回練習したら自信がもてるかも子どもによって違う。1人1人が自分に適した方法で練習できれば,単語を覚えるのも効率化するし,自分に必要感のある学習をしているから当然意欲も高まる。子どもたち1人1人が違うのだという前提から授業をデザインできるかがポイントだと再確認。
授業者の先生は育児休暇明けで,GIGA環境への対応の必要感から,できることから取り組んでいるとお話しくださった。いつ始めるかとかできるできないではなく,自分にできることからとにかく始める,というマインドがとても素敵だと感じた。取り組んでいただければ課題が見え,それに対して一緒に考えることができる。


高学年の先生方と話した後には,前回の訪問時に授業を拝見した中学年の先生がお話をしに来てくださった。それぞれ単元内自由進度学習と時間内の調整を子どもたちに委ねる方法で取り組んで,成果と課題を感じているとのことだった。課題に対する考え方や具体策についてお伝えさせていただいた。すぐに取り組んでいただくことをありがたく感じた。よく分からないけど,できることからとにかくやってみる,細かく修正してブラッシュアップしていく,アジャイル的な授業改善ができるかどうかがポイントであると感じた。


2024年6月20日木曜日

リーディングDXな1日 東大阪市立布施小学校・橿原市立白橿小学校

午前中は東大阪市立布施小学校へ。校長先生に校門前でお迎えいただき,とてもありがたかった。いつ来ても(と言ってもまだ3回目だが)校舎内の掲示物や子どもの荷物が整然と整理されていて,基盤となる学習環境が整っていてとても気持ちがいい。こう言った環境が重要だし,そう言う環境を作り出せる子どもに育てていくことが重要。細かいところに気付けなければ,子どもの困り感などに気付けないだろうし,細かいことにこだわれない子どもは,何かにとことんこだわって学び深めることができないだろうと思う。一事が万事だと思う。

今日は高学年の授業を参観。どの授業でもクラスルームで学習過程を子どもたちと共有していて,お伝えしたことですぐにできることを実践いただいていることがとても嬉しかった。研究で先行研究を踏まえるように,教育実践においても先行している実践から学び,まずは追試することが重要だと考えている。一通りやってみて,そこからその先生らしさが出てくるのだと思う。先生も守破離が大切だと感じた。

昼食に給食をいただく。久しぶりにいただく給食はとても美味しかったし,食べながら先生方と議論できたのもとても勉強になった。今日のスイーツはあんみつ。爽やかな甘みで夏を感じた。ごちそうさまでした。


昼食後,奈良県橿原市へ向けて移動。道中に古墳が多く,奈良県の歴史の奥深さを感じながら橿原市立白橿小学校へ。今日は校務DXについての講演,演習。すでに取り組み始めておられることも多く,多くはその社会的意義や進める方向性などについて確認することになった。
講演の際にはチャットに打ち込んでいただきながら参加いただいているが,チャットの便利さを実感していただけたようで一安心。

研修会後も校長室にて,校務に限らず授業づくり等についてディスカッション。つい盛り上がってしまい,喋りすぎてしまい反省。

その後帰宅,夕食後,恒例の研究ミーティング。

研修の振り返りを作成し,就寝。

2024年6月14日金曜日

豊中市立第十二中学校へ

午後から豊中市立第十二中学校へ。関わり始めて3年目。継続していただけて本当にありがたい。
最寄り駅近くの喫茶店でオムバーグを頼んだつもりが,ハヤシバーグを頼んでおり,自身の情報活用能力に課題を感じたが美味しかった。

5時間目,6時間目を参観し,その後,校内研修。
チャットを使って個別最適,自分で調整する学びの意義を再確認してから,具体の授業について。

今年度から作られた授業の基盤となる「12ヶ条」は情報活用能力を意識して作成されており,これが身に付いていけば,学習を個別にしても学び取れる自立した学び手の育成に繋がると感じた。
講演では学習過程を示すこと,振り返りを共有・蓄積すること,子どもに任せられる足場かけをして,任せてみることをお伝えした。様々な不安もあると思うが,まずは一歩踏み出していただけると,見えてくるものがあると思う。

2024年6月13日木曜日

高知県越知町立越知小学校

初めての高知県へ。伊丹から飛行機で高知空港へ。
空港に県教委の先生方にお迎えいただき,越知町まで車で移動。初めての土地で,全く土地勘がないので大変ありがたかった。道中1時間ほどだったが,情報交換ができて非常に有意義な時間だった。

越知小学校へは悉皆研修ではないのに100名超の先生が参加され,公開授業,協議会,講演。公開授業は算数の授業で,学習リーダーが進める形の授業であった。講演では,授業観の転換が必要な社会背景と伝えた上で,学習の調整は1人1人の子どもがすること,クラウドで情報共有できることを前提に授業を効率化することなどについて,実例を挙げながら解説。
チャットへ打ち込みながら聞いてもらったが,大変多くの書き込みをいただきありがたかった。

講演終了後すぐに出発し,空港へ。空港では土佐三昧セットで念願の鰹のタタキ。焼き鯖寿司もとても美味しかった。

伊丹空港,京都経由で帰宅。その後オンラインで研究打ち合わせ,原稿修正,提出。

島根県へ帰省した週末

校内研究への支援で島根県へ向かうも,台風で休校,研修中止。幸い台風の影響はほとんどなく,穏やかな週末。実家の自室で研修動画を作成して対応。 週末は施設に入所している祖母を久しぶりに訪ねる。認知症を患っており,会うのがとても久しぶりなので,思い出してもらえないことを前提に行ったけど...