信州大学の佐藤和紀先生より,著書『基礎学力としてのメディア・リテラシー教育』をご献本いただきました。この場を借りて,心より御礼申し上げます。
次期学習指導要領において,メディア・リテラシーは「情報活用能力」の一部として極めて重要な概念として位置付けられます。しかし,「言葉の重要性は分かっていても、現場で具体的にどう教えればいいのか」と悩まれる先生方も多いのではないでしょうか。
本書は,まさにそうした教育現場の課題に応えてくれる一冊です。抽象的な理論に終始するのではなく,実際の教育実践研究をベースに,メディア・リテラシーの概念とその実践方法が非常に分かりやすく紐解かれています。
私の研究者としての「原点」が詰まった第3章
個人的に何よりも思い入れが深いのが,第3章の「コマをわり、意図をつなぐ」です。
この章は,佐藤先生と私の共同研究である「マンガの読解」に関する研究をもとにご執筆いただいています。
大久保紀一朗,佐藤和紀,中橋雄,浅井和行,堀田龍也(2016)マンガを題材にしたメディア・リテラシーを育成する学習プログラムの開発と評価.教育メディア研究,Vol.23,No.1:33-46,日本教育メディア学会,2016年9月 論文
この研究は,佐藤先生が小学校で実践された授業をもとに,私が執筆を担当した初めての査読論文になります。当時の私は右も左も分からない状態でしたが,この論文は間違いなく私の研究者としての第一歩でした。私にとってかけがえのない原点となる研究が,こうして書籍の一部として全国の先生方に届く形になったことを,本当に嬉しく,そして光栄に思います。
これからの教育を創る先生方へ必読の一冊
情報が溢れ,生成AIが日常に溶け込むこれからの時代。メディアの意図を正しく読み解き,自ら表現するメディア・リテラシーは,文字通り子どもたちの「基礎学力」そのものになります。
これからの教育のあり方を考える上で,すべての教育関係者に手に取っていただきたい必読の一冊です。ぜひ,皆様もご一読ください!
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